堀江貴文さんの著書は自営の精神(雇われずに生きる精神)を培うのに最適です。
そこで今回も堀江さんの著書のレビューをしたいと思います。
堀江さんは著書『ウシジマくん vs. ホリエモン 人生はカネじゃない!』の第2章にてさまざまな例をあげて真面目は損であり危険であることを主張しています。
(以下引用)
真面目であることが正しいと教えこまれてきた人は、たとえ詐欺だとしても、引き受けた借金は絶対に返さなくちゃいけないと思いこんでしまう。
(引用以上)
初めに借金が例としてあげられています。
借金額が返済能力を超えている場合には自己破産という債務整理の手続きがあります。
しかし世の中には借金返済のために性風俗で働く人もいるそうです。
しかも借金の中には法外な額でもっと減額できるものやそもそも払わなくてもいいものまであるそうです。
このようになぜもっと楽できるのに自ら苦労することを選ぶ人がいるのか、その答えは
真面目だからです。
ここでいう真面目とは人の言うことを調べもせずに信じて疑わないことです。
信じてしまったが最後、うっすら「何か怪しい…」と疑っても自分が騙された(=バカだった)ことを認めたくないために最終的に信じることを選んでしまうのです。
真面目でちゃちなプライドも捨てられないのは危険ですね。
間違った情報まで信じてしまい、人生を崩壊させてしまう真面目な人を生む原因は義務教育にあると堀江氏は言っています。
(以下引用)
「疑い」を持たない、ひたすら真面目な子どもを養成するのが、日本の義務教育のあり方なのだ。
(引用以上)
日本人の綺麗事大好きな気質と関係ありますね。
「疑う」といったら聞こえは悪いでしょう。
しかし「疑う」という行為自体には良いも悪いもありません。
教育的にも道徳的にも大切なのは疑う対象が何なのか、信じる対象が何なのか根拠をしっかり調べることのはずです。
しかし学校では耳障りの良い言葉を実際に行動に移すと良い結果が得られると教育するのです。
一回、「先生が言ってたから」とか「世間一般的にそれが常識だから」みたいな言い分は一切捨てて自分の頭だけで考えてほしいのです。
教育的にも道徳的にも
•授業内容を完全に理解している場合は科目だけの飛び級も認めたほうがいいし、
•茶髪や私服も認めたほうがいいし、
•気が合わない人と共同作業をすることもないですよね?
しかし学校でこれらのことを主張すると「変わった人」な烙印を押され、そのまま社会に出て社会不適合者と言われてしまうわけです。
学校は言われたことだけを黙々とこなす従業員気質の人材を作りたいだけなのに「信じていれば報われる」みたいな耳障りの良い言葉で洗脳し、根拠も調べずに信じる人を生み出すわけです。
前のブログでも書いていますが、雇われなければ生きていけないという考え方も学校教育による洗脳なのです。
昨年話題になった某広告代理店の過労自殺問題も真面目さ故に起きてしまった悲劇ではないでしょうか。
厳しい言い方で申し訳ありませんが、自殺するくらいならその前に会社を辞めるというのが普通の感覚でしょう。
「退職」という行動自体は良いことでも悪いことでもない中立なものです。
大事なのは「退職したいと思う理由」であり、心身に支障を来すほどの過労ならむしろ辞めたほうがいいに決まってます。
しかし会社は「辞める」という耳障りの悪さだけを強調し、悪質な場合「辞める=逃げ出す」という印象操作を行う会社もあります。
このように真面目は命を落とす危険もあるのです。
今、辛い思いをしているあなた、一回ちゃちなプライドや世間体などは一切捨てて、自分の考え方が正しかったのかしっかりとした根拠をもとにもう一度考え直してみてはいかがでしょうか。